高校までは時間割が決められていて、それに従うだけで進級・卒業できましたが、大学ではそうはいきません。
自分で時間割を組んで単位を取ることになります。
好きなようにカスタマイズできる反面、適当に組むと後々苦労することになります。最初は気にならなくても、じわじわときます。
そうはいっても、やり方がわからない! うまく組むコツも知らない!
今回は、そんな悩める新入生に向けて画像付きで! できるだけわかりやすく書いてみました。
私の4年間のすったもんだの結晶です。役に立て! 私の苦労!!

簡単! 時間割の組み方
時間割の組み方は、1度理解してしまえば簡単なものです。
詳しい科目名は伏せていますが、私が大学1年生前期の時間割をもとにした画像と一緒に説明していきます!
1.1年間で取得する単位数を決める
1年生はまず、ここから始めましょう。
大学や学部によって卒業に必要な単位数は違いますが、ここでは124単位取得で卒業できるという前提で時間割を作ってみます。
時間割を作る前に、卒業に必要な単位数は必ず確認しておきましょう!
ではさっそく、1年間にいくつ単位を取得すればいいか計算していきます。
最初に卒業に必要な124単位を3で割ります。
大学は4年制なのに、なぜ3で割ったのか。
それは、4年生は就職活動や卒業論文の作成、大学院の入試などで忙しくなることが予想されるからです!
安心して4年生になるには、最初の3年間でほとんどの単位を取得しておくことが必須です。
4年生はゼミと取りたい講義だけ受講すれば卒業できる。そんな状態が理想ですね。
なので、124単位を3で割って41.33。1年間で40単位、半期で20単位を取得することを目安としましょう。
講義(1コマ)1つで2単位、実習(1.5~2コマ)は1つで1単位であることが多いです。
講義だけであれば、週に10コマの講義を受けることになります。思っていたよりも少ないと感じると思います。
また、1年間で取得できる単位数には上限があります。
1年生のうちは大学になれるためにも、上限近くまで取得することをおすすめします!
そうすると、後が楽になります!
2.必修科目を入れる
さて、前期で取得する単位数が決まったので、次は大学を卒業するのになくてはならない必修科目を入れましょう!
必修科目はその名の通り、必ず取らなければいけません。
なので、時間割を組むときは1番始めに入れて、そのまま固定します。
こんな感じですね。

6コマ埋まりました。
私の大学では語学は1単位だったので、この時点で10単位分です。
必修の中でも、実習や語学などクラス分けされているものは曜日や時間、担当講師を確認して間違えないように気をつけましょう!
3.絶対に取りたい科目を入れる
特になければ、この部分は飛ばして大丈夫です。さくっと次に進みましょう。
曜日や時間は気にしない! どうしても受けたい! という講義があれば、この段階で入れてしまいましょう。
好きに時間割を組めるのは、大学生の特権です。せっかくなので受けてみましょう。
でも、ここであまり多く入れすぎるとあとで調整するのが大変になるので、1、2個に抑えておいたほうが無難です。
4.2・3で入れた科目の前後の時間に講義を入れる
時間割の基盤ができたので、すでに埋まっているコマの前後をどんどん埋めていきましょう!
興味のある講義や楽に単位が取れる講義(いわゆる楽単)、友達と一緒に受ける講義など色々入れます。
選択必修科目や一般教養科目は卒業に必要な単位数が決められているはずなので、それらを中心に講義を入れていきます。早めに単位を取っておいて、損はないですよ!
ここの段階では、必ずシラバス(授業計画)を見てから受ける講義を決めましょう。
というのも、講義によって成績の評価方法が全然違うからです!
テストや課題のみで評価する講義もあれば、それに加え出席も評価する講義もあります。
一発勝負のテスト・課題のみの講義よりも、真面目に出席すればそれが点数になる講義のほうが単位が取りやすいのは一目瞭然です。
いくつかの講義は出席点有りのものにしておくと、安心です。
さっきの時間割に、新しく講義を入れたものがこちらです。

選択必修科目と一般教養科目が仲間入りしました!
選択必修科目は諸事情で月曜日に入りましたが、一般教養科目はすでに埋めたコマの前後に入りました。
5コマ埋まり、10単位分追加されました。
この時点で20単位取れる時間割になりました。
5.バランスを見て調節し、完成!
半期で20単位ちょっと取るにはだいたい週に10~13個、1日に2~4個の講義を取ることになります。
単位が足りない場合は4の要領でさらにコマを埋めます。
場合によっては、講義が1個しかない日や丸1日講義がある日も出てくることもあります。
不思議なことではありませんが、丸1日講義の日はよほどの事情がない限りは1日程度にしておきましょう。
これで時間割の完成です! お疲れ様でした。
前期の時間割ができたら、ついでに後期の時間割もざっくりと組んでしまいましょう!
後期の時間割は後期が始まるときに作ってもいいのですが、埋めたいコマにちょうどよく取れる講義があるとも限りません。
そうなると、1年間で目標の単位を取れなくなってしまいます。
前期の段階で時間割を後期の分も組み、後期に時間割をうまく組めないことがわかったら、その分は前期に取るようにすることで単位の取りこぼしを防ぎます。
最後に調整した時間割がこちらです。

月曜日の2限と5限の間に一般教養科目を入れて調整しました。
これで、22単位取得できる時間割が完成しました!
必見! もっと時間割を上手に組むコツ
さて、時間割は完成しました!
でも、以下のコツも使えばもっと快適に大学生活を送れる時間割を組むことも可能です!
週2日は休みを作る
必修が入っていて削れない場合を除いて、できる限り週2日は休日を作りましょう。
アルバイトに励むのも、遊ぶのも、課題をやるのも、なんなら家でごろごろするのにも時間は必要です。
休日が2日あることで、柔軟に予定を組むことができます。
必修科目がない日は休日候補です。作るときはこの日を狙います。
単位や自分の身体と相談して、休日を確保しましょう!
ちなみに、私は大学に入ってから1回だけ週休1日の時間割になってしまったのですが、結構きつかったです。
課題が多いときはたった1日の休みも全部課題に費やしていたので、あまり疲れが取れませんでした。
なので、週2日は休日を作ることをおすすめします!
空きコマを作りすぎない
必修科目と必修科目の間が何コマも空いてたから埋めてはみたものの、どうしても埋められないコマがあった……。
上手に時間割を組んでいてもできてしまう、そんな空きコマ。
多少の空きコマは課題をするなり、友達と喋ったり、サークルに顔を出すなりしていれば時間はつぶせますし、特に気にする必要はありません。
でも、空きコマができすぎてしまうと、やることがなくなってヒマになります。
私は空きコマ週に3コマ分作ってしまったことがありましたが、課題もやり終わって同じ時間にヒマしてる友達がいないと時間をつぶすのに苦労しました。
家も大学から遠いので、1回帰ることもできませんでした。
あと、空きコマが多いとその分拘束時間も増えるので、帰る時間が遅くなります。
アルバイトの時間も減るし、何より家に帰れないのでお家大好き人間にとっては拷問です。
空きコマは週2コマ分ぐらいがちょうどいいと思います。
講義後の予定を考慮する
サークルやアルバイトなどの予定も考慮してみましょう。
たとえば、夜にサークル活動がある日は午後を中心に講義を入れると、サークルの時間まで手持ち無沙汰にならなくてすみます。
実際に、夜にサークルがあるけど授業は3限までだから学外で時間をつぶすには厳しいと言っている知り合いがいました。
また、夕方や夜にアルバイトをがっつり入れたい方は2・3限で講義が終わる日を作ってみてもいいと思います。
ただ、あまり作りすぎると単位が危ないので要注意です。
このように、時間割を組むときは同時にほかの予定も考えてしまいましょう!
1限に講義を入れすぎない
長時間通学の方は特に注意です!
通学に時間がかかる人ほど早く起きて自宅を出なくてはいけません。
かく言う私も1限に講義がある日は5時半に起床していました。正直、かなりきついです。
連日になると、本当に地獄です。
なので必修でない限り、1限に講義がある日は週2日程度かつ連日にならないようにしたいところです。
抽選になる人気講義に注意する
定員が決まっている講義は希望者が多い場合、抽選が行われる可能性が高くなります。
抽選に通れば問題ありませんが、落ちてしまった場合はその講義は受けられません。
そうなると、取れる単位が減ってしまいます!
なので、抽選になることがわかった時点で落ちたときに受ける講義を決めておくと安心です。
上手に時間割を組んで、楽しい大学生活を!
1度コツをつかんでしまえば、時間割を組むことは簡単です。
自分に合った時間割を組んで、楽しいキャンパスライフにしましょう!